「裸でも生きる」を読んで

こんにちは、ねこです。

いきなりですが、自分が何をしたいか分からない人って多いんじゃないでしょうか?

最近、「裸でも生きる」っていう本を読みました。

その本の中に

君はなんでそんなに幸せな環境にいるのにやりたいことをやらないんだ

                        「裸でも生きる」より引用

という問いかけがあります。

この日本という国に対して不満を持っている人もいれば、満足している人もいるでしょう。

私は豊かで恵まれた国、生きるために必要なインフラが整い、国によるセーフティネットが完備されており、多様な働き方があり、選択肢も多くある環境が整った国だと思います。

そんな環境にいてもやりたいことがやれてる人間ってどれぐらいいんるんだろう。。。?

そんなことを改めて考えさせられた、また考えなきゃいけないと思わされた一冊でした。

作者:山口絵理子さんの生き方

この本は「山口絵里子」さんという方が書かれたエッセイで、この本を通して感じたこの方の印象は真っ直ぐな人だなぁという印象でした。

とにかく自分がやりたいと思ったら努力を惜しまず、全力でぶつかっていきます。

でも特別な人というより、普通の人と同じで不安や恐怖も感じていて、心が折れて立ち止まる時なんかもあるんですが、そういうところがとても共感できました。

山口さんは小学生ではいじめに遭い、中学生では非行に走り、そこからの柔道との出会いで前向きに柔道に取り組み、最終的には全日本7位までいったそうです。

高校3年生で自分には柔道以外にも可能性があるという思いから、猛勉強して大学進学を志し、何と「慶應大学」に受かっちゃうんですから、すごい人です。

ほんと、ここまでの話だけで十分お腹がいっぱいになるエピソードの多さです。

大学生になってからも、自分が工業高校の出身であることをコンプレックスに思い、そのコンプレックスを払拭しようと一生懸命に頑張りすぎて「うつ病」になったかと思ったら、復活してまた新たな興味に向かって一直線!

そんな中で出会ったのが、「バングラデシュ」という国でした。

バングラデシュ

当時のバングラデシュという国はアジア最貧国であったそうです。

政治による汚職や賄賂が横行しており、国民は自分が生きるために必死で生きているという状況でした。

水道を通してもらうのも、郵便を受け取るのも賄賂を要求される。払わないと対応してもらえない。

車にはねられても誰も助けてくれず、警察ですら助けるために賄賂を要求してくる。

大学まで通ったのにまともな就職先も見つからない。

また、女性の地位の低さのためDVなどに遭っても泣き寝入り。

国際機関からの援助があるはずなのに、一般の人たちには行き渡らず、一部の人間のみが私腹を肥やしている現状。

山口さんも何度もそんなバングラデシュの悲惨な状況を目の当たりにして、がんばって何とかしようと奮闘するんですが、救えなくて、そのたびに自分の無力さを痛感して落胆する日々が本には綴られています。

悩んで悩んで悩んで出した結論は「援助」ではこの国は救えない。

自分が企業をしてバングラデシュに希望の灯をともす!ということでした。

でも、20歳そこそこの女性が企業をするってだけでも大変なのに、その企業内容がバングラデシュで「かわいいバッグ作る」ですよ。

他から見たら無謀以外の何者でも無いように思えるんですが、たくさんの失敗をして、いろんな裏切りにも遭い、壁にぶつかりながら、でも歩みを止めないんです。進み続けるんです。

それでやり遂げてしまうんです。

まとめ

【君はなんでそんなに幸せな環境にいるのにやりたいことをやらないんだ】

山口さんがバングラデシュで過ごして、悲惨な状況の中、地元の人たちから問いかけられているような気がした言葉だそうです。

日本の国が悪い!政府が悪い!税金が高い!物価が高い!

文句を言えば切りが無いです

でも、それでも幸せな国に生まれたなと思います。

多様な生き方が尊重され、いろんな働き方があって、娯楽があって、趣味があって、生きることに困らない環境がある。

それでも、自分がしたいこと、できることが分からない。

せっかく幸せな国に生まれたんだもの、探してみますよ♪

自分がやりたいことが見つからない、できることが分からないって方には一度ぜひ読んで見てください。

そんな自分の背中を少しだけ押してくれるかもしれません。

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