こんにちは、ねこです。
国道を挟んで「一心寺」のほぼ向かいに鎮座しているのが、今回ご紹介する「安居神社」です。
ここは、あの歴史上の名将「真田幸村」が最後を遂げた地として知られ、歴史好きや戦国ファンにとって聖地のような場所。
多くの参拝客でにぎわう一心寺とは対照的に、車通りの多い国道から一歩入ると、少し変わった参道を抜けた先に、静かで落ち着いた境内が広がっています。
私が訪れたときには参拝客の姿はなく、神職は常駐していないようで、社務所の方がお一人で管理されているようでした。手入れの行き届いた参道やお社は、まるで“心安らぐ場所をひとり占め”しているような錯覚を覚えるほど。
今回も御朱印をご紹介しますが、梅の神紋があしらわれた御朱印は本当に素敵なんです!
そのほかにも病気平癒をはじめとした幅広いご利益、そして忘れてはならない真田幸村ゆかりの魅力…。
それでは、安居神社の参拝記をお届けします。いざ参拝!
安居神社とは
安居神社が創建された年は不詳とのことで、かなり古いお寺のようです。
主祭陣は「少彦名神(すくなひこなのかみ)」と「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。
安居神社の由来としては、菅原道真が太宰府へ左遷されるときにしばしの休息(安居)をとったためにその名がついたとか、四天王寺の僧侶が夏安居(夏の修行期間)を行っていたので、安居となったなど諸説あります。


また、忘れてはならないのが真田幸村が戦死した地。
真田幸村が戦死した場所
安居神社は、「真田幸村(本名:真田信繁)」が大坂夏の陣(1615年)で戦死した場所として知られています。

1615年「大阪夏の陣」 真田幸村は毛利勢とともに徳川家康の本陣を急襲し、家康を追い詰めるも兵力差が大きく次第に形勢が不利となっていき、力尽きて安居神社の境内にたどり着き、境内の一本松の下で休息していたところを徳川方・松平忠直隊の兵に発見され討たれたと伝えられています。
今の感覚だと49歳って若いですよね。。。



毎年5月5日は「幸村祭」が開催されており、多くのファンが訪れるそうです。
御利益
主祭神・少彦名神:健康成就・病気平癒
医術・薬方・まじないの神様で、無病息災や病気平癒の御利益があるとされています。
主祭神・菅原道真:学業成就・合格祈願
試験合格や勉学向上を願う人が訪れます。
摂社 金山彦大神・金山姫大神:金運上昇
金運や商売繁盛の守護神として信仰されています。
摂社 淡島大神(あわしまのおおかみ):女性守護・婦人病平癒・安産祈願
女性や家庭の守護、婦人科の病気、安産・子授けなどのご利益も伝わっています。
安居神社の見どころ
参道
境内はとてもこぢんまりとした神社で、不思議と安心感があります。

入口を入ると一風変わった参道を通って、境内に向かいます。



手水舎
龍は「水を司る神聖な存在」として手水舎にもよく装飾されています。

神様の使い「牛」
菅原道真公といえば、神の使いである「牛」。
安居神社にもちゃんと鎮座しておりました。

摂社 金山彦神社
金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)、金山姫大神(かなやまひめのおおかみ)、淡島大神(あわしまのおおかみ)をお祀りしています。
金運や商売繁盛の守護神として信仰されています。

摂社 稲荷神社
稲荷神社って全国に数多く存在します。
主祭陣として2,970社、安居神社のような境内社や合祀で32,000社とも謂われています。
ちなみに御利益は五穀豊穣です。

鳥居
入ってきた入口の反対側から出ると立派な石の鳥居がありました。


御朱印
特徴としては、神紋(神社において祀られている神様がそれぞれに持つ紋章(シンボルマークのこと)である梅の朱印と神社印が重ねられています。
左上には「天神山」と書かれた六文銭の朱印が押されています。六文銭は戦国武将・真田幸村の家紋で、安居神社が真田幸村戦死の地であることを示しています。また、「真田幸村公戦死の地」としっかり記されています。

・授与所開所時間:10時~16時頃(12時~13時はお昼休憩、時間内でも不在の時があるので注意が必要です。)
・いただける場所:鳥居をくぐってすぐ左手にある「社務所」にていただけます。
・御朱印:あり(初穂料:300円) 一種類のみで直書きしていただけます。
・御朱印帳:オリジナル御朱印帳はありません。
安居神社 アクセス
■住所:〒543-0062 大阪府大阪市天王寺区逢坂1-3-24
🚃 電車でのアクセス
- Osaka Metro 谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」5番出口から徒歩約6分
- JR・Osaka Metro 各線「天王寺駅」から徒歩約10〜12分
🚗 車でのアクセス
- 神社専用の駐車場はありません。
- 近隣にコインパーキング(天王寺公園周辺・茶臼山周辺)が多数あります。
■地図
まとめ
安居神社は、真向かいにある一心寺のような華やかさや規模の大きさはありませんが、こぢんまりとした境内には静けさが漂い、心が穏やかになる落ち着いた空間が広がっていました。
そしてここは、あの真田幸村が最後を遂げた地。小さな境内に立つだけで、とてつもない歴史ドラマを肌で感じられます。
派手さはなくとも、心安らぐひとときと歴史の重みを同時に味わえる安居神社。ぜひ一度、参拝してみてください。
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